眉毛サロン

さて、思い立ったら私も行動が早かった。
男向けの眉毛のサロンを始めたのだ。

眉毛のサロンって言ったって、別に店舗を構えているわけではない。
眉毛のサロンを開くとしたら、相当なお金が掛るだろう。
だから私は、駅前で青空眉毛サロンから始めてみたのだ。
これなら眉毛のサロンをお金をかけずに始められる。

さて、どうすれば眉毛のサロンが儲かるだろうか。
ストリートミュージシャンみたいなものだけれど、珍し過ぎるためか、看板を見ても誰も寄ってこない。
眉毛を潜めているだけだ。眉毛？サロン?って。
そこでこちらから声をかけてみた。
営業だ。

ヒマそうな人、眉毛がボロボロの人。
とにかく眉毛サロンのお客になってくれる人はいないかと必死になった。

そして徐々に人が捕まるようになった。
時給換算したらまだまだ低いものだけれど、週末になると眉毛サロンをオープンするようになったのだ。

眉毛サロンのホームページも作ってみた。
あまり地元の人は見ていなかったけれど、
それでもたまには青空眉毛サロンのホームページを見て
私を訪れてくれる人もいた。

眉毛サロンは少しずつだけれど、確実に大きくなってきた。
今は副業で眉毛サロンをやっているけれど、できれば会社を辞めて、眉毛サロンを本業にしたいと思っている。